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映画「ディア・ドクター」感想

映画「ディア・ドクター」感想 平成24年8月29日上映

医者の子は医者になる、このことは当然とされがち。
でも、親と異なる進路観や当人の資質などから、子は別の道を歩むことも。
主人公の伊野は、このような境遇にあったのかもしれない。

医師資格のない伊野は、ひょんなことから、無医村に医者として迎えられる。
そして、温かな人柄や面倒見のよさから村民の信頼を得、名医的存在となる。
でも、警察から嫌疑を受け、結局は逃れる。驚く村民に良き思い出や恋心も残して・・・・・。

この映画のテーマは「人は何かになりすまして生きている」にあるとか。
名優で名監督のチャップリンの映画がこれに当たり、シリアスな問題を悲喜劇に仕立てている。

さて、鹿沼映画鑑賞会は名画を通して、「豊かな人間性の再生」を図っている。
人間関係の稀薄化が進む昨今、これは大切な課題であり、本鑑賞会を衰退させてはいけない、と改めて思うのである。

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