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『歓喜の歌』の余韻に浸る

 

市民グループが練習を重ねた「第九」を大ホールで合唱する、これは近年の師走の風物詩。地方では、希望日時の大ホール使用の予約はなかなかの至難。となれば、ダブルブッキング(二重予約)はあり得ること。

 日々の生活に追われながらもコーラスを楽しむママさんグループと、ちょっとハイソなレディースコーラスグループが、大ホール使用でダブルブッキングの目に遭う。しかも、ホール管理職員が責任逃れをするから、さあ大変。

 映画では、それぞれの人間模様・生活ぶり・身びいきな言い分が描かれ、笑いを誘います。特にホール管理主任のダメ振りは愉快ですが、妻に見放されて哀れでもあります。

 そのような中、ママさんグループのあるお母さんは、病に伏した夫を献身的に看病し、夫の洋服リホーム店を続け、一方で自分のラーメン店も手を抜かず、それぞれのお客様を大切にします。さらに、娘が健康を害さないか心配するほど、ママさんコーラスもご熱心。ダメの烙印を押された主任は、そのお母さんのくじけず、明るく、懸命に生きるひたむきさや家族愛に触発され、一念発起して解決に乗り出すのです。偏見を抱いていた2つのコーラスグループも、相手の力量を認め合いながら融和していきます。主任さんは時々危うい状態に陥りますが、みんなの助けを得、遂に成功裏に映画の幕が閉じられます。観客の誰もがホッと安堵し、温かい心情に浸りました。

 最後に、キャスト紹介画面と共に、クレイジーケンバンド「あの鐘を鳴らすのはあなた」の曲が流れます。

 暗い館内、この曲に合わせて小さく歌うご婦人の声がきかれ、「ああ、ママさんコーラスがここにもあった」と感激に浸りました。

 師走に相応しい、とってもいい映画を上映していただき、鹿沼映画鑑賞会の皆様には感謝申し上げます。

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